Column

話題のAIイラストメーカー「mimic」とは?

ハローメタバース!
今回はTwitterで話題のAIイラストメーカー「mimic」をご紹介。

この記事の信頼性

「mimic」についてご紹介

AIイラストメーカー「mimic」とは?

AI技術によって、自分のイラストの個性が反映されたイラストを無限に作り出せるAIイラストメーカーのこと。株式会社ラディウス・ファイブ(RADIUS5)が開発・提供している。

「mimic」の特徴

  • 最小15枚程度のイラストをアップロードするだけで生成できる

アップロードしたイラストをもとに、AIが画風を学習し、そのクリエイター風の独自の新しいイラストを生成。枚数が多いほどその精度は向上するとのこと。

  • AIイラストの生成には2時間程度の時間がかかる
    イラストメーカー1つあたり30枚のイラストを生成することが可能。
  • 生成されたイラストの権利はクリエイターに帰属する
    mimicで生成されたイラストの著作権は、イラストをアップロードしたクリエイターの権利に。なお、著作者人格権についてRADIUS5は行使しないとのこと。

「mimic」の想定用途

  • イラスト制作の参考資料に
    イラストを書く際の参考資料としての活用。
  • SNS・ファンコミュニティの活性化
    ファン向けに生成イラストをプレセントするなどの活用。

「mimic」のAI技術

Deep Learningを用いて独自に開発したRADIUS5のオリジナルのAI技術で、「少ない枚数から特定の書き手の個性を捉えること」に特化。また学習パラメータを細かく変更しながら多段的に進行させることで、一定品質のイラストを生成することが可能になったとのこと。

「mimic」の仕様

入力ファイル形式 : JPEG, PNG, WEBP, BMP
出力ファイル形式 : PNG
解像度 : 512 * 512
イラストメーカーによって生成される数:30枚
価格:β版は無償提供

実際に生成したイラスト

プレスリリース公式素材
プレスリリース公式素材
プレスリリース公式素材

料金プラン

現在はβサービス中とのことで、フリープランのみの提供。公式サイトを確認すると、今後は有料プランや生成数に応じた追加オプションを用意するみたいですね。

SNSで話題になっていること

  • アップロードしたイラストが自身のイラストであることを証明する方法として、アップロード画面に用意されたチェックボックスへのチェックでしか確認していないこと
  • 悪意によってパクリイラストが量産されてしまう恐れがあること
  • AIによる無断量産を懸念するイラストレーターがAI学習禁止と宣言する事態に発展

一方でこのような意見も

  • 用途や規約を守って使えばいいのではないか?

プレスリリースに登場した「たんたんめん」さんのコメント

mimicに対する批判コメントが多い一方で、実際に開発協力をされた「たんたんめん」さんのコメントを見ると、とても冷静に事態と技術を捉えてられることが伺えます。

まとめ

振り返ってみれば、ブロックチェーン・Web3・メタバース・NFT・AIなどの技術によて尖ったサービスが生まれると、必ず批判の声が上がってきました。

しかし、技術の進歩は誰にも止めることができないので、生み出された技術やサービスを題材に納得性の高い対策やルールを模索していく誠実な姿勢は大切と考えます。

今回はイラストでしたが、きっと今でもテキスト・音声・映像などさまざまなデータが解析され続け、近い将来なんらかのフォーマットでいとも簡単に類似作品が生成できる時代になっていくのだろうなと。

時代時代の技術を受け入れながら、それらにフィットする制度やルールが整備されていって欲しい。

一方技術そのもに対しては、ただ純粋に「誰かの助けになればと願い」磨き込みを行う開発者・事業者には次の時代を創造し続けて欲しいですし、応援の気持ちを持ち続けたいと思います。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Bobo

DXプロダクトマネージャー(toB)/Project SENSES Founder/Webメディア運営/YouTube運営/UE5でメタバース開発/ゲーム業界出身/ポケモンゲーム元アートD/NFTアーティスト&コレクター

-Column